日商簿記検定3級の概要
日商簿記検定について
日商簿記検定は商工会議所が運営している検定試験の1つで、企業の会計や経理の知識を問う試験となっています。
簿記を学ぶことで、企業の財政状態、経営成績を把握し、 そして分析する能力が身に付きます。
簿記・会計は社会人の基礎的な教養?
「簿記・会計は社会人の基礎的な教養」というお話はよく聞くことがあるのではないでしょうか。
簿記は就活においても、また、就職後においても非常に役立つ資格です。
大学生の方であれば就活の際に、履歴書の保有資格にしっかりと記載が出来ますし、また、社会人の方であれば新入社員時代に、簿記検定の取得を求められることもあるかと思います。
簿記3級だけではなく、簿記2級は必須とする会社も多いかと思いますので、ぜひ取得を目指しましょう。
例えば、証券会社や商社においては、新人の「簿記2級の取得が必須条件」とされることもあります。
日商簿記検定3級を学ぶと何が身に付くのか
商工会議所が公表している日商簿記検定3級のレベルは、以下のとおりとされています。
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
このように、実際に簿記3級を学んで得られる知識は本当に基本中の基本です。ただし、必須の基本基礎であるからこそしっかりと学ぶべきです。簿記3級を学ぶことで、色々な企業の決算書の基本的な作りが分かるようになります。
一方で、難易度についてはかなり簡単で、試験勉強時間は一般に100時間程度、そして合格率は60%前後となっています。
会計に基礎知識があること を示すことができる一方で、取得はかなり容易な資格であるといえるでしょう。
日商簿記検定3級は履歴書に書ける資格
日商簿記検定は履歴書に書くことができるれっきとした公的資格です。就活で大きくアドバンテージになるとは言えませんが、ないよりはあったほうが良い、そして、今後も非常に役に立つ資格といえるでしょう。
日商簿記検定3級の受験方法
ここで、日商簿記検定3級の受験方法や概要について確認してみましょう。
実は2020年から日商簿記検定2級・3級の受験方法が大きく変わりました。これはネット試験の導入によるものです。
受験はペーパー試験とネット試験の2種類
受験は定期開催されているペーパー試験と、いつでも受験が出来るネット試験の2つの方法で受けることが出来ます。
上述のとおり、従来はペーパー試験だけでしたが、2020年から、ネット試験が追加されました。
これにより、いつでもコンピュータを使ってのCBT形式で受験が可能となっています。
ペーパー試験
ペーパー試験は、毎年、以下の3回実施されています。
- 2月第4日曜日
- 6月第2日曜日
- 11月第3日曜日
ネット試験
ネット試験の概要は以下のとおりです。
ネット試験については、自宅で受験することはできませんが、全国に300箇所以上ある会場で、1年間を通じての受験が出来ます。
ネット試験と会場試験の概要
ネット試験と会場 試験の概要は以下のとおりです。
ネット試験の方がオススメ
個人的には、ネット試験の受験の方がオススメです。
3回のペーパー試験を待っている意味がないからです。
ネット試験が出来たことで、いつでも勉強が開始でき、そして100時間程度で合格の基準に達することが出来ます。
本アプリを利用すれば、隙間時間でより簡単に簿記試験合格への糸口を掴むことが出来るでしょう。
日商簿記検定3級の試験概要
日商簿記検定3級の試験概要を確認してみましょう。
試験概要
試験時間
試験時間は60分間です。
以下に記載していますが、この時間の中で大問3問を解き切ることとなります。
合格基準
合格基準は、100点中70点以上を得点できると合格の、いわゆる絶対評価となっています。
問題構成
問題構成は大問3問となっています。
- 仕訳問題
- 帳簿問題
- 財務諸表の作成問題
時間配分例
時間配分例は以下のとおりです。
第1問:仕訳問題は非常に重要なので、真っ先に解きましょう。時間の目安としては、なるべく10分を目指したいところです。
その後は時間のかかりやすい、第3問:財務諸表の作成問題に取り掛かりましょう。時間の目安としては、20~25分です。
最後に通常、あまり時間のかからない、第2問: 帳簿問題を解き、残りの時間は見直しに使うのが良いと思われます。
仕訳問題をしっかりと得点することが合格のカギ?
ご覧のとおり、大問1の仕訳問題は得点比率が非常に高いです。
得点比率が非常に高いうえに、まずは覚えることで得点が出来る第1問=仕訳問題をいかに対策するかが合格のカギを握ります。
簿記試験徹底対策アプリで徹底対策を
このように、簿記3級試験突破には、仕訳が非常に重要になります。
簿記試験徹底対策アプリを使って仕訳の演習をしましょう!